…ツマリ、コノ宇宙船に搭載サレテルわーぷどらいぶニモ、"贈リ物"ノ技術ガ流用サレテル…ッテコトカヨ?
ボクの考えとしては、こう。
ボクの先祖たちは、移住の際に完全な記憶処理ができていなかった。
移住してきたという記憶と歴史は改ざんできたけど、科学者たちの記憶には"贈り物"の一部が残っていた。
その断片を自分たちの発明だと思いこんで、ワープ技術を確立して、亜光速宇宙航行を実現した。
よく言われていた、人類史において宇宙進出から銀河進出へ以降するペースがやたら早かったっていう言説も、これが理由だとしたら…
面白イコト言イマスネ、船長!
これが本当なら、だけど。
ボクがワープドライブを使うたびに、ご先祖サマが言うところの…空の上の人々に認識されていそうじゃない?
なんか勝手にバンバン使いまくってるじゃん、ってさ。
…エッ。ドコゾノ上位存在ダカニ、目ェツケラレテンノカ?俺ラ?
旅ガ始マッテカラ、モウ結構ナ頻度デ使ッテキタンスケド。
贈り物をわざわざ送ってきてくれた誰かさんがいたとして、だ。
その人が気にするのは…それがどう使われてるか、じゃないかな。
悪イ事ニ使ワレタラ、しょっくデスモンネ!
"贈リ物"ヲ"次元的介入"トイイカエルナラ、手ヲ加エタ側ハ優先シテ観測セネバナランコトデショウナ。
そう。だから…もし彼らに何かしらのメッセージを送れるとしたら、このワープドライブが唯一の手段ってことにならないかな?
空ノ上ノ人々ト、オハナシスルッテコト?
分カッテルト思ウガ、わーぷどらいぶハ電話ジャネエゾ。
もちろん分かってるさ。それに、お話なんてできるとも思ってない。
ただ、ちょっと思いついたことがあってね。
7自転日ぶんのエンジン燃料、どれくらい余ってる?
6回ッス。
…船長。何ヲ企ンデオイデナノカナ?
ふむ…よし、みんな!聞いてくれ。これから7日間、休暇期間とする。その代わり、ちょっとした検証に付き合ってほしい。
ワア!ナニナニ?船長サン、ナニスルツモリー?
ボクたちはランダムな物事に「パターン」を見出して一喜一憂しがちだけど…
それが空の上の人も同じかどうか。
もし、これに何かしらの反応を返してきたとしたら、それはきっと…
彼らにも「ハイタッチにはハイタッチで返す」ユーモアがある、ってことが分かるな。
みどるふぃんがーデ返シテクルカモシレネエガナ。
その時は…ケンカは君に任せるよ。
シカシ船長。ナニモ応エナド返ッテコナイ可能性ノホウガ、高イト思ワレマスガ…。
正直、ボクもそう思うよ。
でも、「応答:なし」はこれまでの旅で、散々経験してきただろ?
「無言の0」より、「試しに手を振ってみる1」。
その方が、この宇宙にとっては有意義だと思ってるからさ。
ハ!タシカニナ。船長、好キニヤンナヨ。
…よーし、それじゃあ行くよ。